2001年4月10日に札幌を襲った黄砂(こうさ)

 札幌の東西を分ける創成川の南のドンづまりから見た黄砂の状況.ビルの谷間の向こうが黄色がかった灰色に煙っています.この日の朝8時頃には,西の手稲山の方が雲がかかったようにが煙っていましたが,ひる頃からこのような状態になり,夕方まで続きました.11日も何となく曇り空でしたが,回復しました.気象台では,砂粒を確認したそうです.私も物置の屋根の埃を採取しましたが,黄砂かどうかは確認していません.
 中国大陸からは,現在酸性雨の原因となる硫酸ミストが飛来しています.これは工場からの排煙が原因です.
 これに対して,黄砂はもっと西の黄土(おうど)地帯から飛来するもので,現在より気温が低く乾燥状態にあった氷期にはたくさんの黄砂が飛んできて日本の各地に積もりました.この煙った札幌の町を見ていると,何万年かの間には黄砂がかなり堆積したのが分かるような気がします.
 下の写真は丸一日たった同じ場所からの眺めです.曇り空ですが遠くまではっきりと見えます.


(2002年12月14日更新)


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