本岐地すべりは1953(昭和28)年5月31日午前2時に発生した地すべりで,移動土塊が水を含んで沢を流れ下り,沢の出口にあった造林飯場を直撃した.16名の死者を出すという当時としては稀に見る災害となった.
2006年6月24日にこの地すべり現場を踏査した.地すべり発生から53年が経過している.
本岐地すべりが発生した直後に北大理学部地質学鉱物学教室が,早坂一郎教授を長とする調査団を派遣し現地調査を行っている.その中の「地辷りと地質学」が,今日でも非常に示唆に富んだ内容となっている.この部分を最後に掲載した.是非,読んで欲しい.