大雪山 旭岳(その2)
(2017年9月24日作成)
山頂付近
旭岳山頂はかなり広い。草も木もないので,風が強いと休む場所もない。この日は,台風襲来前とあって雲が厚く眺めはあまりよくなかった。
図16頂上直下の火砕岩
頂上直下で見られる旭岳山頂火砕岩の露頭である。下に高温酸化を示すレンガ色の層がある。
図17頂上への登り
ニセ金庫岩から約70mの最後の登りである。中央やや右寄りに金庫岩,左端にニセ金庫岩の曲がり道が見える。トムラウシは雲に覆われ始めた。2260m付近から下を見る。
図18頂上直下の壁
標高2260m付近から壁を見る。
図19旭岳の東斜面
旭岳の東斜面には岩塊がほとんどない。足許は非常に滑りやすい。斜面の傾斜は20度ちょっとで,それほど急ではないが,つかまるものがなく滑りやすいので,降りるのも登るのも苦労する。
図20 東斜面の堆積物
旭岳の東斜面を覆うスコリア堆積物である。
姿見の池周辺
ロープウェイの姿見駅から旭岳山頂への登山道の途中に姿見の池がある。姿見の池から地獄谷火口の噴気孔の近くまで行き,夫婦池をめぐって姿見駅に戻る散策路がある。何カ所かの展望台もある。
図21 姿見の池とその周辺
尾根の先端の向こうに姿見の池が見える。その右向こうに夫婦池がある。登山道の1970m付近から見る。
図22 再び姿見の池
図23 地獄谷噴気孔
図24 鏡沼
図25 鏡沼(左)と擂鉢沼(右)
図26 秋のチングルマ
白い花に黄の雄しべ,雌しべのある梅のようなチングルマは,秋になると綿毛を着ける。葉は真っ赤に紅葉する。
図27 秋のチングルマ
チングルマが実を着けると,羽毛状の雌しべが残って綿毛のようになる。
図28 旭岳
ロープウェイの姿見駅付近から見た旭岳である。右のなだらかな尾根が山頂である。
参考にした図書など
- 梅沢 俊,2009,[新版] 北海道の高山植物.北海道新聞社.