地盤材料の粒径区分とその呼び名
(土質試験 基本と手引き 第二回改訂版,2010, 地盤工学会による)
  0.005  0.075  0.25  0.85  2  4.75   19   75**  300(mm)
粘土シルト細砂中砂粗砂細礫中礫粗礫粗石
(コブル)
巨礫
(ボールダー)
細粒分粗粒分石分
*砂と礫の区分粒径の2mmと言うのは,これ以上粒径の大きな粒子は複数個の鉱物で構成されていることに対応する.
**石の最小粒径75mmは、だいたい拳くらいの大きさである.

行間

ーファイスケールについてー

 堆積学では堆積物の粒度を表すのにファイスケール(φ)を用いる.砕屑性堆積物では等差目盛りより等比目盛りが有効であること,粒度分布が対数正規分布となる傾向にあるためである.

 ファイスケールは2mmを基準とした負の指数関数で表す.粒径dをミリメートルで表した場合のφは次の式となる.

φ= - log2(d/d0)
 ただし,d0は無次元化するための単位値で1mmである.

 砂と礫の境界粒度は2mmなのでφ= - 1である.地盤材料のシルトと砂の境,0.75mmは, 堆積岩の分類では1/16=1/24=0.0625mmでφ=4である.
 この分類では粒径が大きくなると大きな負数になるので,慣れないと戸惑う.

地盤材料と砕屑性堆積岩の粒度区分
土質境界地盤材料砕屑性堆積岩
粒度(mm)φスケール
礫と砂2mm2mm−1
砂とシルト0.075mm1/16mm4
シルトと粘土0.005mm1/256mm8