11月の天気のいい日の写真です.青い豊平川の水が石狩川と合流しています.どちらの川も改修によって直線化されています.遠くの橋の左側に緑の半円が見えますが,これは古い石狩川の跡です.
遠くに見える二つの橋は手前がJR学園都市線(札沼線)の鉄橋で,向こう側が国道337号(通称“手拍子街道”)の札幌大橋です.風の強い日にこの橋を渡る時は,飛ばされないように踏ん張りながら命がけです.
この合流点付近には,岡崎文吉が考案したと言う護岸工が今も残っています.
中央に白く見えるのが,豊平川の合流点付近の石狩川右岸に造られた最終処分場です.処分場を囲む石狩川の堤防がU字型になっているのは当別川が合流しているためです.
右側の石狩平野が山地と直線で境されています.左側の奥に茶色の部分は当別川です.右側の直線の緑地は新篠津村沼端付近からほぼ石狩川に平行に南西に流下する用水路です.
当別町と月形町の間の平野と山地の境.
ほぼ北から南に流下してきた石狩川が南西に向きを変えています.右手やや上,右側から直線の堤防で石狩川に合流しているのが幾春別川で,奥から蛇行して南下しているのが旧美唄川です.現在,美唄川は15kmほど上流で石狩川に合流しています.
石狩川の屈曲部付近を道々岩見沢石狩線が通っています.二つの主塔が見えるのは岩見沢大橋で現在工事中です.その右(東)に大沼橋,幾春別川を跨ぐ北幌橋と3つの橋が連なっています.
右上から左下(南西)に流れる石狩川の右岸に沿って広がる緑はゴルフ場です.この写真で見える範囲だけで4kmはあります.
芦別岳を中心とする夕張山地の北部で,南北の地質構造が山肌にくっきりと現れています.この付近を構成する地質は,空知層群の砂岩・珪質頁岩,玄武岩溶岩・火山砕屑岩などと蛇紋岩です.
稚内から札幌の丘珠空港への便は少し前まではYS-11が飛んでいました.今は,DHCですがやはりターボプロップ機でせいぜい3,000m位の高度で飛びますので地形を見るにはいい高さです.利尻島は火山島で高さは1,719mですが,ほとんど海面からそびえているため登り甲斐のある山です.気象条件が厳しく遭難する人も多い山です.
裾野には段丘面が広がっていますが地形が急峻なこともあって土石流が多発する島でもあります.
山体を構成しているのは主に安山岩溶岩で,側火山には玄武岩が卓越しています.写真は南東から見たもので,頂上のすぐ右の肩にように見える峰が1,218mピーク,海岸近くの高まりが鴛泊ピークです.
夏の季候のいい時期に島を一周する道路をドライブすると色々な顔の利尻富士を見ることが出来ます.
寄り添うように日本海に浮かぶ二つの島.手前が焼尻島,奥が天売島です.焼尻島の最高点は標高94m,天売島は184.5mです.段丘が発達しているためにいずれの島も平坦です.島を構成する地質は中新世の火山岩類です.
かっては石炭の積出港として栄えた町です.この付近の地質は第三紀の堆積岩類で地形は全体に平坦です.この奥には昭和,浅野,大和田といった炭坑がありましたが,今はごく一部で露天掘りが行われているだけです.
市街地の北を流れるのは留萌川で水害を発生させました.現在,この上流で留萌ダムの建設が進められています.
暑寒別火山群は非常に広大な面積を占めて広がる火山群です.この写真の中央付近にテーブル状の台地が見えます.
南東から流れてきた石狩川が海に出そうになって大きく北東に流れを変えています.この石狩川と海との間の地帯には砂丘が発達し夏にはハマナスや浜エンドウが咲き乱れます.
左奥に河川の直線化により取り残された三日月湖が見えます.
直線に改修された豊平川が左から石狩川に合流しています.石狩川の堤防は両側に見える道路の部分を頂点として緩くつくられています.右手に見える植生のはげた部分は浚渫土砂を貯めたものです
左手奥にモエレ沼公園を取り巻く沼が見えます.
手前の扇状地を形成しているのは常願寺川です.中央の市街地は富山市でその向こうの丘陵地の際を流れているのが神通川です.常願寺川の土砂供給量もかなりのものです.
海に大きく張り出した黒部川扇状地.扇頂部に北東−南西方向の断層がくっきりと見えます.3,000mの立山連峰から一気に日本海に流下する黒部川は大量の土砂を供給しています.
左手の雪で真っ白な山が樽前山で,ドームがはっきりと見える.その右が風不死(ふっぷし)岳,向かいに恵庭岳が見える.左端奥の富士山のような形をした山は羊蹄山.
札幌の豊平川の真駒内から支笏湖まではサイクリング道路が整備されている.
円形の氷の張った湖が倶多楽湖.湖の直径は2.5kmで,湖底の最大深度は148mである.倶多楽湖の奥(西)には,登別温泉やカルルス温泉がある.右奥に羊蹄山が見える.
(参考図書 地学団体研究会札幌支部編,1984,札幌の自然を歩く.北海道大学図書刊行会)
噴火湾の東の口に位置する室蘭市街と地球岬.湾の入り口に白鳥大橋が架かっている.
東北地方の新第三紀標準層序が分布している半島.右手前は八郎潟.
干拓により水田となった八郎潟.
ほぼ正方形の形を示すカルデラ.
左よりの中央に雪をかぶっているのが岩手山.現在は小康状態となっているが,周辺で地震が発生し警戒された.画面中央上の雪をかぶっている山は,早池峰山.
妙高山の中央火口丘と大田切川,白田切川.
標高1000m以上のところに氷成堆積物(ティル)が分布している.氷成堆積物の中の粘性土を多く含む層をすべり面とする規模の大きな地すべりが発生する.
中央アルプス南端の焼岳周辺です.
中央アルプス南端の穂高岳周辺です.東を見ています.手前が奥穂高岳の稜線で向こう側は前穂高岳だと思います.カールが見えます.
糸魚川-静岡構造線を北から見たところ.中央遠くに雲を頭にいただいているのが富士山.諏訪湖は中央に凹地状に見えている.諏訪湖の水は右手前から天竜川に流れ出る.南の延長は釜無川から富士川となる.日本の第1級の構造線.
琵琶湖大橋が見えます.
標高618mの活火山です.爆発の記録は,1846年(弘化3年)にあるだけです.山麓のツツジが有名です.
中央火口は中マチネシリで寄生火山であるポンマチネシリが最高峰(標高1,503m)である.阿寒富士(標高1,476m)といわれるのは,寄生火山である.
標高1,371mのいわゆるコニーデで,山頂の火口は直径300mある.アイヌ語でピンネシリ(雄山)と呼ばれていた.
最高峰の旭岳(標高2,290m)のほかに,御鉢平と呼ばれるカルデラの周りには,北鎮岳,凌雲岳,白雲岳などの2,000mを越す火山がある.大雪山という一つの火山体ではなく,いくつかの火山の集合体であることが,この写真を見ると良く分かる.
参考文献
(財)北海道埋蔵文化財センター,2000,千歳市キウス4遺跡(5)−北海道横断自動車道(千歳〜夕張)埋蔵文化財発掘調査報告書−.