花巻からは早池峰山が北東に,岩手山が北西に見えます.早池峰山は標高1914mで赤エゾマツの自生南限地となっています.花巻空港から直線距離で約32kmです.
地質的には早池峰構造帯に属し蛇紋岩などの超塩基性岩からなっています.この蛇紋岩がナッペ構造で西に移動したものが宮守岩体だとされています.
中央白く光っているのは花巻第二工業団地の建物群で,左やや遠くに沢が切れ込んでいる地点が花巻温泉です.断層帯は山麓から工業団地の左の緑の地帯に集中しています.
参考文献
渡辺満久,鈴木康弘,1999,活断層地形判読 空中写真による活断層に認定,144-145.古今書院.
雫石川に1981年(昭和56年)110月に完成したダムで,左岸に泥流堆積物が分布していたためにロックフィル形式とし,地質が比較的良好な右岸は重力式コンクリートダムの複合形式のダムとなっています.
<参考>
http://www.thr.mlit.go.jp/honkyoku/siryou/chishiki/sakana/sakana05.htm
雲一つない岩手山です.東から見ていますので前面はきれいな斜面ですが,西側は犬倉山,大松倉山,大深岳と弓状に連なっています.その右(北) は八幡平になります.
下の写真の左上方は秋田駒ヶ岳です.
上の写真:左に岩手山,右に八幡平と旧松尾鉱山が見えます.
下の写真:雪を被って白く見えるのが旧松尾鉱山です.自然硫黄と黄鉄鉱から硫黄を採取していました.廃坑直後の鉱山跡から湧き出している地下水は透き通っていてやや青みがかっていました.pHは2を切る強酸性でした.
鉱山跡を取り囲むように急崖が連続しています.多くの硫黄鉱山は爆裂火口であったと考えられます.
<参考>
http://www.jogmec.go.jp/japan/preserve/index.html
正方形に近い形を示すカルデラです.活動は約60万年前に始まった比較的古い第四紀火山です.噴出物の量は日本最大規模の阿蘇火山の約16%程度ですが周辺には火山灰台地が広がっています.南側(左手前)に突き出た二つの半島のうち,手前のオタマジャクシの頭のような山は御倉山(標高690m)です.
右手上方はるか遠くに,かすかに雪を被った岩木山が見えます.
これもカルデラです.活動は断続的ながら約70万年前に始まっています.
八甲田山のブナ林は実に見事でここを通って青森に行き,三内円山遺跡を見るとこの北の地方が豊かな自然に恵まれていることを実感できます.
陸奥湾の中央を分けるように南から突き出た半島で,くびれた部分を国道4号とJR東北本線が走っています.向こうに見えるのは津軽半島です.
下北半島の斧の刃の付け根付近にある砂嘴です.この付近は陸奥湾の中でさらに大湊湾と呼ばれています.
恐山の中の湖です.
渡島半島の最東端の岬で活火山である恵山(写真で白く雪を被っている)があります.北海道の海岸道路は何カ所かルートが切れていますが,ここもその一つです.山が海岸に迫っている上に地熱の問題があり,トンネルを掘削しても維持管理に費用がかかるでしょう.
苫小牧東港と苫小牧西港(左奥の掘り込んである港)が見えます.手前の白い煙を出しているのは厚真火力発電所で,手前右に並んでいるのは石油備蓄タンクです.
空からの写真集(1)に載せた写真とアングルですがこちらの方が鮮明です.