2.2.6 孔内湧水圧試験

  孔内湧水圧試験は,特定区間の水理状況を把握することができること,被圧水 を検出できることからトンネルの調査では必須の試験である.
 孔内湧水圧試験から求められるのは,透水係数と水頭である.透水係数を用い て水理公式からトンネル湧水量を予測する.ただし,この方法で求めたトンネル 湧水量は,多めに出る傾向があり使用にあたっては注意が必要である.
 なお,掘進中の地下水変動は,地下水構造を把握する上で重要である.急激な水位低下や上昇は異なる地下水胚胎層が存在することを示している.トンネルでは,突発湧水の可能性を考慮しておく必要がある.


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